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あまに油



生産国:旧ソ連、アルゼンチン、カナダ等
あまに油は圧搾あるいは圧抽法によって得られる。油は特有の臭いを持ち、乾燥(酸化)性の強い不安定な油である。
沃素価175以上、鹸化価189〜195、比重d@0.925〜0.929、屈折率nA1.478〜1.481、不鹸化物1.5%以下、凝固点-18〜-27℃である。脂肪酸組成は主成分のリノレン酸40〜61%、リノール酸15〜25%、オレイン酸14〜26%のほか、飽和脂肪酸を10%程度含む。
栽培地によって脂肪酸組成にかなりの差があるのは高度不飽和の油に特徴的なことであるが、いずれのあまに油もリノレン酸が最も多く、油は乾性油としてアルキッド樹脂塗料・ペイント・印刷インキ・番傘・油紙などに使われている。あまに油から得られる純度95%のリノレン酸は保護被膜、ゴムや合成樹脂の抗オゾン可塑剤、環状脂肪酸として融点の非常に低い(-40℃)潤滑剤、農業における昆虫誘引物質の製造などの広い用途が示唆されている。

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