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やし油



生産国:東南アジア諸国(フィリピンで50%生産)
やし油はコプラから圧搾または圧抽法によって採油する油で、パーム核油とともにラウリン系油脂の代表的なものである。
沃素価7〜11、鹸化価246〜264、比重dF0.907〜0.917、屈折率nI1.447〜1.450、上昇融点20〜28℃、不鹸化物1.0%以下、凝固点14〜25℃で、低級脂肪酸を多く含むために鹸化価が高い。脂肪酸組成は、カプロン酸0〜1%、カプリル酸2〜9%、カプリン酸3〜7%、ラウリン酸43〜50%、パルミチン酸8〜10%、ステアリン酸2〜5%、オレイン酸5〜17%、リノール酸1〜3%である。
やし油はマーガリン・ショートニング、その他製菓用油脂として食用に向けられるほか、石鹸および高級アルコール原料として工業的にも重要である。また、この中の ラウリン酸はアルキッド樹脂塗料・可塑剤・安定剤・化粧品、その他化学工業原料として広い需要が開発されている。

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