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油脂の精製工程 ◆◆
○白絞油 原油→脱酸→脱色→脱臭→精製油
1.脱酸:アルカリにより遊離脂肪酸を除去します。これにより、色調のよい
風味の良い食用油が調整されます。
2.脱色:活性白土により着色成分、セッケン分、ガム質、金属塩などを除き
ます。着色成分としては、クロロフィル、カロチンなどがあります。
3.脱臭:高真空下、高温度に加熱された油に水蒸気を吹き込んで、不快な
臭いや呈味物質を除去し、さわやかな風味をもち、色調が良く、保存安定
性の良い精製油を製造します。
白絞油は、まだ油の中に固体脂部分が残留していますので、低温で貯蔵した時、油の濁りや曇りを生ずることがあります。
○サラダ油 原油→脱酸→脱色→脱ロウ→脱臭→精製油
油の濁りや曇りの原因となる油の中の固体脂部分を除去するために脱色した油を脱ロウ(ウインタリングといって0度〜10度くらいの温度に油を10時間〜45時間くらい冷却することでロウ分を分離する)という工程を通した後、脱臭して製品にした油で、低温でも透明な油となります。
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