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健康油について


花王エコナ、味の素サララ、日清リセッタ
カネダ株式会社 食品油糧産業部
2003/3
  花王 健康エコナ
クッキングオイル
味の素
健康サララ
日清オイリオ
ヘルシーリセッタ
コンセプト 体に脂肪が付きにくい他の植物油に比較して食後の中性脂肪が上昇しにくい 食事のコレステロールが気になる方に天然の植物ステロールがたっぷりの油 体に脂肪がつきにくい中鎖脂肪酸が入っている
主成分 植物油脂(ジアシルグリセロール)グリセリンエステル酸化防止剤(ビタミンE,ビタミンC) 食用大豆油植物ステロール(170mg/10gr) 食用精製加工油脂(中鎖脂肪酸1.1gr/10gr含有)乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)
作用機構 ジアシルグリセロールは脂肪酸が2つ結合した形をしている。消化の際に酵素によって分解され、小腸に吸収されるまではトリアシルグリセロール(一般食用油)と同じですが、健康エコナのジアシルグリセロールの多くは分解され、油として再構成されません。この分解されたものは肝臓に運ばれ燃えてしまいます。 大豆胚芽に含まれる植物コレステロールが、一般大豆油の4倍(1.6%)含有する。その為、コレステロールの体内吸収抑制作用による血中コレステロール値の低下作用があります。高脂血症の薬としても使用されます。 中鎖脂肪酸は食べた後、肝臓に通じる門脈を経て、直接肝臓に運ばれ効率良く分解され、素早く燃えてしまいます。その為、一般食用油を構成する長鎖脂肪酸よりエネルギーになり易く、体内脂肪として蓄積されません。長鎖脂肪酸は 主に小腸から吸収され、リンパ管、静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ、分解や貯蔵される。必要に応じてエネルギーへ分解される。
製造方法 大豆油と菜種油をベースとして酵素によりジアシルグリセロール(80%)を製造する 原料大豆の実 60%胚芽 40%より搾油したもの通常は大豆の実98%胚芽2%である 中鎖脂肪酸(C8〜C10)を長鎖脂肪酸(C16〜18)を含む植物油とエステル交換してトリアシルグリセロールという食用油本来の形としたもの
自然界での存在場所 天然植物油(綿実油など)に数%〜10%程度含まれている 大豆 ココナッツ、パームフルーツ、母乳、牛乳に含有
特定保健用食品 取得 取得 取得
賞味期限 製造年月日より1年 製造年月日より1年 製造年月日より1年
容量 600gr入りペットボトル 600gr入りペットボトル 600gr入りペットボトル
価格
(市場における価格例)
598円/ボトル 598円/ボトル 598円/ボトル

[ 参 考 ]
  1. 特定保健用食品とは何か?
    その食品の中の成分が、科学的試験結果に基づいて、人の健康に役立つ効果があると厚生労働省が認め、食品に"健康表示"(健康への効用を示す表現)をつけることを、許可された食品のことです。この制度は、食品に健康表示を許した世界で最初の画期的で、ユニークな制度で、1991年からスタートしました。


  2. 一般食用油の働き、消化吸収
    食用油はトリアシルグリセロールという脂肪酸とグリセリンの化合物から構成されています。トリアシルグリセロールは、脂肪酸が3つ結合した形をしています。植物油はオレイン酸、リノール酸、リノレン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸を多く含みます。飽和脂肪酸と同様にエネルギー源となります。オレイン酸は悪玉コレステロールであるLDL,中性脂肪を下げます。また リノール酸、リノレン酸は必須脂肪酸といわれ、生体内で合成できない為、外部から摂取する必要があります。これらの脂肪酸の働きは、血中コレステロールを下げ、体の組織の正常機能を維持したり、特にリノレン酸は花粉症、アトピーなどのアレルギー症状の抑制、免疫能の正常化をするといわれています。
    トリアシルグリセロールは、小腸の小腸上皮細胞において 酵素の働きで脂肪酸とモノグリセロールになり、小腸で吸収されます。小腸に吸収された油は 再び小腸上皮細胞でトリアシルグリセロールの形となって、油として再合成されます。
    小腸上皮細胞に取りこまれた脂質は、アポ蛋白質と共にカイロミクロンを形成し、リンパ系へ放出され、胸管を経て大静脈へ入ります。カイロミオクロンが末梢の筋肉、心臓、脂肪組織へ運ばれると、毛細血管壁に存在するリポ蛋白質リパーゼでトリシルグリセロールが加水分解されます。血中に生じた遊離脂肪酸は、各組織でエネルーギーとして利用されるが、脂肪組織ではトリアシルグリセロールに再合成され、貯蔵脂肪となります。

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