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コレステロールを低下させる植物ステロール


皆様よくご存知のコレステロールは動物ステロールのことです。私たちのからだの中で、コレステロールは、細胞膜、ホルモン、胆汁酸の原料となります。コレステロールの多い食品を摂りすぎたりすると、血液中の濃度が高くなり、高コレステロール血症(高脂血症)となり、動脈硬化を引き起こす要因となります。
コレステロールを多く含む食品は、いか、えび、うなぎ、卵黄、いくら、うに、バター、肉の脂身、レバーなどの内臓肉などがあります。

植物ステロールは血中のコレステロールを下げます。
最近、植物ステロールを含有したサラダ油がテレビコマーシャルなどで話題となっています。
コレステロールは、十二指腸で胆汁酸ミセルに取り込まれ、小腸で吸収され、血液中に入ります。植物性ステロールも、化学構造がコレステロールとよく似ており、同様に取り込まれますがほとんど吸収されません。それどころか、植物性ステロールが、コレステロールに代わって取り込まれますと、その分 取り込まれないコレステロールが発生し、それは吸収されずに排出されます。
この様に 小腸でのコレステロールの吸収量が抑えられ、血中コレステロールを下げると考えられています。

植物ステロールはどのような食物に多く含まれているのでしょうか。
野菜、果実、特に豆類、穀類に多く含まれる植物性の天然油脂成分でβ-シトステロール、カンペステロール、スチグマステロールなどを含みます。特に精製する前の原油としてのこめ油、コーン油、ごま油、べにばな油、綿実油、大豆油などに多く含まれます。精製された大豆油には、0.3%、コーン油には、0.5%含まれます。また、種子のごま、ピーナッツ、アーモンド、大豆、インゲン豆にも含有されます。たまねぎ、にんじん、レタス、いちじく、バナナ、りんごなどには少量含まれます。
日本人の成人は、毎日食事から平均200〜400mgを摂取しているといわれています。

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