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低カロリーの油?


1.「油(食用油)は何カロリーか。」
油1グラムのカロリーはどの食用油も同じで9カロリー(Kcal)です。例えば、サラダ油、大豆油、なたね油(カノーラ油)、紅花油、コーン油、オリーブ油、グレープシードオイル(ブドウ油)などは油の成分がトリアシルグリセロール(トリグリセリド)であり、いずれも1グラム当たり9カロリ−です。
花王のエコナオイルも1グラムは、同じ9カロリーです。この主成分は 一般の油の成分と違って、ジアシルグリセロール(ジグリセリド)ですが、カロリーは同じです。

2.「カロリーの無い油、低い油はないのか。」
天然の油では存在しません。しかし 合成した油の代替物ではあります。米国のP&G社の“オレストラ”は人体に吸収されず、カロリー 0です。また,カルターフードサイエンス社“サラトリウム”は、一部に吸収されない成分があり、5カロリーです。
これらの合成油は、体にとって欠かせない必須脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸、またオレイン酸などは含みません。また 食べ過ぎると 下痢をするとか、ビタミンの吸収を妨げたりします。常温で固体で、加熱により、煙が出易い。味、風味に問題がある。
従って、米国では、クッキー、ポテトチップにのみ限定使用されています。

3.「油はどのように消化吸収されるか。」
油の成分であるトリアシルグリセロール(トリグリセリド)は、グリセリンに脂肪酸が3つ結合したものです。これは 消化の際に酵素によって分解され、小腸に吸収されます。吸収された油は、再びトリアシルグリセロールとなって油として再合成されます。全身に運ばれ、血中の中性脂肪や体の脂肪となります。また 再びエネルギーとなったりもします。
ジアシルグリセロール(ジグリセリド)は、グリセリンに脂肪酸が2つ結合したものです。消化の際に酵素によって分解され、小腸に吸収される過程まではトリアシルグリセロールと同じですが、ジアシルグリセロールの多くは分解され、油として、再合成されません。この分解されたものは肝臓に運ばれ、燃えてしまいます。

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