HOMEへ戻る
■HOMEへ戻る


・Privacy Policy

リノール酸の問題点とα−リノレン酸の必要性


よく聞くリノール酸・α-リノレン酸とはどういった要素があるのかご説明します。
生体細胞膜の構成成分であるアラキドン酸は、リノール酸に代表されるω−6系脂肪酸を摂取することで体内で合成されます。このアラキドン酸はある刺激を受けると生体膜から遊離し、体内の酵素の作用で種々の生理活性物質に代謝されます。
アラキドン酸代謝酵素によって生成される物質はエイコサノイドと呼ばれ、更にこれらから代謝される物質の中に、強いアレルギー反応を誘発するロイコトリエンや癌の転移に関連するといわれる5−リポキシナーゼが生成されます。このようにアラキドン酸代謝物はアレルギー、炎症、癌の転移など多くの疾患に深く関与しています。
一方、しそ科種子に多く含まれているα−リノレン酸はω−3系脂肪酸であり、このアラキドン酸に拮抗し、アラキドン酸代謝系を抑制する作用があり、エイコサノイドに由来するアレルギー、炎症、循環器系疾患などを予防することが可能となります。
近年、日本の食生活はコレステロールを取り除く効果があるということから、リノール酸がもてはやされ、紅花油に代表されるようなリノール酸を多く含む油脂が食用されてきました。このリノール酸の摂取量の増加とアレルギーや癌の増加と相関性があると言われ、脂肪酸をバランスよく摂取することが必要とのことで、平成12年、厚生省より第6次栄養所要量改定にて「リノール酸4:α−リノレン酸1の割合で摂取する」ようにとの通達がでました。
このしそ科しそ属の種子として代表的な種子が昔から日本人の食生活の中で食されてきたものが荏胡麻です。この荏胡麻の種子の中には油分が45%あり、この種子から搾油された荏胡麻油を食べやすいように精製したものが「しそ油」と呼ばれてます。
当社の「特選 純しそ油」は既にある病院の養生食として使われています。

【 「油のはてな?」一覧へ戻る 】